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印刷方式の仕組みについて

2022.6.26

印刷とは、「紙などの被印刷体の表面にインクなどを刷写す」ことです。印刷の方式には様々な種類があります。「版」の作成方法や、インキの転写の方法の違いによっていくつかに分類されています。
・オフセット印刷について
印刷インキが載る部分とインキをはじく部分を作り、必要な部分だけにインキをつけます。印刷の版から直接に紙に印刷せず、一度ゴムブランケットに転写してから紙に印刷する方式です。枚葉印刷機は色数や紙の紙の寸法などの違いによる様々な種類の機械があり用途の違ういろいろな種類の印刷物に対応しています。

・活版印刷について
印刷技術が開発された15世紀頃から使用されている最も古い印刷方法です。文字組版に鉛合金で出来た活字(活きている字の意)を使用するので活版印刷の呼び名が生まれたと言われています。版式としては凸版印刷であり、版は活字と写真製版した凸版(版材は1ミリ厚程度の銅版や亜鉛版)を組み合わせて作成します。また、版の材質が亜鉛版や銅板の代わりに感光性の樹脂版を使用する場合もあります。それを活版印刷機に組み付けて印刷します。
・グラビア印刷について
版表面が非印刷部分になる凹版印刷。写真グラビアなどの写真表現に優れた高品位な印刷に適した「コンベンショナル法」、雑誌やDMなどに適した「網グラビア法」、菓子・食品包装に使用されているフイルム資材や袋の印刷に適した「電子彫刻法」が製版方法があります。
・スクリーン印刷について
版に乗せて押し付けたインキが通る部分孔(穴)と通らない部分がある版を使用し、圧力をかけてインキを押し出し転写する印刷方式です。印刷の品質は他の方式より劣りますが、紙だけではなく、布、皮、ゴム、樹脂版、金属板などいろいろな素材に印刷ができる為、商業美術、生活用品、工業製品の分野で幅広く使われています。版材には、絹糸や化学繊維で織られた紗やステンレス製のスクリーンメッシュをステンレス枠にきつく張ったものを使用します。そのスクリーン枠に感光材を塗布して、文字や絵を焼き付けて版を作製します。

 

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